(3) 産業
1] 朝倉町の産業構造
本町の産業構造を産業別就業人口の構成比(平成7年国調)でみると、第一次産業が33.7%と福岡県平均の4.8%をはじめ、広域市町村圏と比較しても抜きんでている。次いで第三次産業(40.2%)、第二次産業(25.9%)という順である。雇用吸収力の高い第二次産業が少ないことは町外への人口流出にもつながり、本調査研究で実施した地域住民へのグループインタビューでも「働く場所がない」と指摘されている(図表1-7)。
産業大分類では、およそ3人に1人(33.1%)が農業に従事しており、農業がリーディング産業である。産業総生産額のシェアでみても福岡県平均及び広域市町村圏の近隣町村では一桁台であるのに対し、本町は21.1%と突出している(図表1-8・9・10)。
就業人口の増減率(平成2〜7年)をみると、製造業の2割(19.9%)減をはじめ、リーディング産業の農業も1割(10.2%)減と町内の就業人口上位2位が著しく減少している。ある程度の雇用規模があり増加しているのは、建設業(13.2%増)とサービス業(6.1%増)となっている。