イ 墨田区産業振興・3M運動
(ア) 3Mの導入の背景と経緯
墨田区は、産業振興を区政の最重要課題と位置づけ、様々な産業振興の取組が昭和50年代を通して行われた。昭和55年に具体的な議論の場として、産業振興会議が設立され、昭和61年に具体的メニューの一つにイメージアップ施策の展開が提言された。
イメージアップの戦略として、小さな博物館(Museum)、マイスター(Meister)、そしてモデルショップ(Modelshop)の3つの頭文字を用いた3Mが導入された。
小さな博物館は昭和61年にスタートし、マイスター制度及びモデルショップ制度は昭和62年からスタートした。昭和63年からは「国際マイスター交流事業」としてイタリアのマイスターの招聘、平成2年には「ファッションタウン」へのまちづくりが展開されるとともに、モリハナエ、コシノジュンコなどによる「ファッションショー」を開催するなど、全国的に注目を浴び、墨田区のイメージアッブに大きく貢献することになった。また、平成10年には「すみだ工房ショップ」制度を創設し、工房文化都市への歩みを確実なものとしている。
■3M事業の内容と補助制度
●小さな博物館(Museum)運動
・産業や文化に関係のある「もの」のコレクションを、作業場などの一部を利用して展示、公開する。(平成11年度現在、22館開館)
・小さな博物館整備補助(昭和61年4月告示)
【補助対象】継続して5年以上一般公開し、展示の主たる目的が製品の宣伝や営利等でないこと。
展示又は案内用設備費/展示場所の改装工事費
【補助内容】45万円の範囲内
・小さな博物館運営補助(昭和62年3月告示)
【補助対象】展示に係る人件費相当費用/展示施設に係る光熱水費/展示施設の維持管理費
【補助内容】月額2万円の範囲内