(オ) 集客のための駐車場の整備への助成制度
本市への観光客の交通手段の大半は、自動車である。したがって、各地区において産業観光を振興するうえで、駐車場の整備の必要性は高い。このため、観光客による利用のための駐車場整備に対し、助成制度を設けることを検討する。
なお、この助成制度については、適地の選定及び地権者の了解取り付けは地元によるものとし、地代及び管理費は、各地区負担を原則とすることが望ましい。
(4) 支援制度などの事例
ア 街並み形成に関する助成・融資事業例
(ア) 金沢市こまちなみ保存条例(平成6年4月制定、施行)
下記の「金沢市こまちなみ保存条例」は、歴史的資産を豊富に残す地区環境を活かしたまちづくりを進めるため、規制と誘導を進めるために平成6年4月に制定されたものである。その目的や主な内容などは以下の通りである。
【目的】
・歴史的遺産である「こまちなみ」を市民共有の財産として保存育成すること、及び生活や経済活動の場所として歴史的な雰囲気を活かしながら住み良くしていくこと
・旧市街地の各所に残る歴史的な特色を持つ「ちょっとした良い街並み」を「こまちなみ」として守り、育て、その雰囲気を活かした風格あるまちづくりを推進すること
・旧街道など狭い範囲で指定し、誘導を基本にした手法である。
【主な内容】
必要な区域を「こまちなみ保存区域」として指定し、区域ごとの「保存基準」(「一般基準」「修景基準」「保存基準」の三種類に分類)
1] 区域内の特に重要な建造物を「こまちなみ保存建物」として登録し、登録されたものは市長と所有者は「保存契約」を締結
2] 区域内の建造物等の修復や住民の保存活動に援助するとともに、保存契約を締結したものは必要に応じて買い取りができる
3] 条例の運用について「金沢市こまちなみ保存委員会」を設置
【補助対象と内容】
