2 観光・リゾート資源・施設からみた小淵沢町の特徴
(1) 観光・リゾート資源の特徴
自然系資源は、「八ヶ岳」を構成する山岳資源、「大滝湧水」など湧水資源、県指定記念物の「神田の大イトザクラ」をはじめとする植物資源(主として巨木)が豊かであり、また、近年、掘削により温泉資源(「延命の湯」)にも恵まれている。
また、高原部の標高800〜1,400m地点は優れた避暑リゾート適性を有し、山岳部においては「観音平」など、南アルプスや富士山の眺望に優れた展望地を成しており、高標高地ゆえの展望や気象特性も重要な資源となっている。
人文系資源は、武田信玄にまつわる資源(「観音平」「馬場の里」「棒道」等)と“馬の町”ならではのイベント「八ヶ岳サマーフェスティバル・イン・こぶちさわ」に代表される。
産業面では、花・酪農などの農業集積や休耕地活用の可能性の視点から、自然系のリゾート資質と相まって農村滞在型保養適性も有していると評価される。
(2) 観光レクリエーション施設
「小淵沢町郷土資料館」「戦国の館」「フィリア美術館」「えほん村」などテーマ性ある小さな博物館、美術館が多く、山岳・高原地域ならではの植物園(「フィオーレ小淵沢」「ミヨシペレニアルガーデン」「八ヶ岳薬用植物園」)も複数立地している。
スポーツ施設は、乗馬体験ができる牧場・乗馬学校が集積し、“馬の町”としての基調を形成しているほか、テニスコート(民宿町営等)、ゴルフ場(「小淵沢カントリークラブ」)、スケート場(「山梨県営八ヶ岳スケートセンター」)があり、八ヶ岳山麓ならではの自然歩道等散策道(「観音平歩道」「八ヶ岳横断自然歩道」「信玄棒道」)もあり、学習・見学、スポーツ体験の受け皿は多彩である。
また、「いこいの村八ヶ岳」や「スパティオ小淵沢」「リゾナーレ小淵沢」といった公営・民営による宿泊とスポーツ・温泉・クラフト・音楽体験などを複合化させた拠点施設も整備され、観光・リゾート地としてのイメージ形成にも寄与している。