(2) 町内にある学習資源
ア 生涯学習関連施設の整備状況及び利用状況
(ア) 施設の整備状況
町内にある生涯学習関連施設は、図表資3-4のとおりである。
生涯学習関連施設が充実しているとはいえないが、ライスパークを建設したほか、幼稚園の統合や新たな町立保育所が完成するなど、生涯学習施設の整備を徐々に進めている。
また、町内の教育資源を有効に活用するために、現在、東小学校と西小学校、中学校の体育館を住民に開放しているほか、「パソコン・インターネット教室」や「陶芸教室」などの学校開放講座を実施している。
平成7年にオープンしたライスパークは、複合機能(集会所、農業体験型、資料館など)を備えた多目的に利用できる施設である。近隣住民の地区センターとして利用されているほか、本町の主要産業である農業を体験できる施設として、小学生が田植えから稲刈りまでを体験している。敷地内には町内の文化遺産ともいえる「水塚」を再現し、また屋内には郷土資料を配置し、利用者が実際に触れることができる。収穫祭や正月のしめ縄づくりなどを催すなど、住民の生涯学習や交流の場として広く利用されている。
幼稚園では、「地域に開かれた幼稚園づくり」を推進するため、運動会や保育発表会、作品展などの行事への地域住民の参加を積極的に呼びかけている。また、お年寄りとの身近な触れ合いを目的として、年に1〜2回「ヘルスケアヴィレッジ」訪問を実施している。保育室のオープンシステム化や親子学習機会の創出にも取り組んでいる。
本町では、現在急激に進展している情報化への対応にも力を入れている。平成11年度に中学校にパソコン42台を設置しインターネットに接続させているほか、平成14年度を目処に小学校2校のパソコン21台を更新し、校内LAN、学校間や教育委員会との間のネットワーク化を進める予定である。
なお、平成7年度に実施した「北川辺町の新しいまちづくりに関する町民意識調査」によると、住民の施設整備要望が高かったのは、図書館、プールや文化会館であった。本年実施したアンケートでは、図書館の整備を要望する声が多かった。