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5 魅力的な「道の駅」とするための工夫

平成5年1月18日「道の駅」懇談会から出された「『道の駅』に関する提言」より、地域の主体的な創意工夫が求められる休憩施設などの基本的要素以外の整備にあたって、工夫の視点として考えられる点をいくつか抜粋して整理する。

 

(1) 「道の駅」の計画・整備

1] 「道の駅」の成長・発展及び周辺の土地利用の変化を念頭において計画する。また、先行整備した施設の利用状況をみながら、道路利用者のニーズや地域住民の意向を十分に取り入る。

2] 周辺地域に住む人の利用にも配慮した利便施設、あるいは地域を訪れる人の目的地となるような魅力ある施設を目指す。

3] 必要に応じて駅舎のデザインヒントを公募するなど、豊富な経験をもつ専門家に協力を求める。

 

(2) 休憩のための施設

1] シャワールームや仮眠施設・宿泊施設の併設

2] 地域のおいしい食べ物を提供するレストランの設置

3] 講演や簡単な運動機器を設置して、体をほぐす施設

4] ベビールーム・ベビーベッドあるいは、子供用洗面台などのような乳幼児のための施設

5] 有料トイレ又はチップトイレ

 

(3) 地域振興のための各種施設

1] 地域の特産品を中心とした販売

2] レンタサイクルによる周辺観光の基地、あるいは雪国では雪を活かしたレジャーのベースキャンプ地

3] 将来の余暇時間の増大や就労形態などライフスタイルの変化に応じて、リゾートオフィスなどとしても機能できるよう、映像を含めたマルチメディア対応の施設

4] 住民票が取得できる役場の出張所

5] 郵便局、銀行など金融機関のキャッシュディスペンサー

6] ポスト

7] 地域の活性化を進めるための催し物

(ア) フリーマーケットやリサイクル展

(イ) 通行手形の発行

(ウ) 駅伝

(エ) スタンプ

(オ) 朝市

 

(4) 運営管理

1] 施設整備だけでなく運営においても、地域住民の積極的な参画を求める。とくに、高齢者の知識・経験や女性の感性を生かすため、これらの人々に計画・管理・運営の各段階への参加を求める。

2] 地域の案内に詳しい、優れた人材を職員として配置する。

 

 

 

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