参考 道の駅の概要
1 「道の駅」とは
地域の創意工夫により道路利用者に快適な休憩と多様で質の高いサービスを提供する施設。
2 「道の駅」が求められる背景
長距離ドライブが増え、女性や高齢者のドライバーが増加するなかで、道路交通の円滑な「ながれ」を支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための「たまり」空間が求められるようになった。
また、人々の価値観の多様化により、個性的でおもしろい空間が望まれており、これらの休憩施設では、沿道地域の文化、歴史、名所、特産物などの情報を活用し多様で個性豊かなサービスを提供することが可能である。
さらに、これらの休憩施設が個性豊かなにぎわいのある空間となることにより、地域の核が形成され、活力ある地域づくりや道を介した地域連帯が促進されるなどの効果も期待される。
こうしたことを背景として、「たまり」空間の休憩施設と市町村が整備する地域振興施設を一体的に整備し、サービスの高度化、多機能化を図るため、個性豊かなにぎわいの場「道の駅」が誕生した。「道の駅」は、「休憩機能」、「情報交流機能」、そして「地域の連帯機能」、の3つの機能を備えることが求められる。
「休憩」ニーズ…一般道路には、「ながれ」を支える「たまり」機能として、道路利用者がいつでも休憩し、清潔なトイレを利用できる快適な休憩施設が求められている。
「情報交流」ニーズ…地域においては、人と人、人と地域との交流により、地域が持つ魅力を知ってもらい、地域振興を図れるよう、人・歴史・文化・風景・産物等の地域に関する情報を提供する場が求められている。
「地域の連携」ニーズ…地域が一体となって「道の駅」をつくるとともに、地域と地域が道を軸として協力する等、地域内及び地域間の連携の場となることが期待される。「道の駅」を契機とする広域的な連携と交流により、活力ある地域づくりが促進されることとなる。