4 モデル事業の概要
I 広域的な地域交流の促進による「地域の認知」〜「ひと」の交流〜
(1) 農林水産業生産や農村風景を活かした都市住民との交流
3町の主要産業の1つであり、地域の大部分の面積を占める農村地域や地域の風土や地勢的条件を活かし、都市住民との多様な交流を行う。
具体的には、ドイツなどの「農村で休暇を」の日本版として、農村の風景や風土の中で長期滞在型(1〜2週間程度)の休暇を過ごす場を提供する。
この場合、1つの農家で対応するのではなく、農家民宿、牧場、地域の旅館などの宿泊の可能な施設の連携により、観光客の好みに応じて楽しむことできるようにする。
この長期滞在者が農村地域を楽しむことができるよう、農作業体験、スポーツ・レクリエーション、地域の歴史散歩、農村の散策、イベントなどを楽しめる条件整備が必要であり、他の事業との有機的な組み合わせの下に事業を推進する。
ア 活用可能な資源
農場、森林、海岸、農水産物、農家、伝統的食材と調理方法、観光農園など
イ 事業
(ア) 農林水産業体験型の農家民宿
農家の有する農地や森林などを活かした農作業などの体験とともに、農家の日常生活を体験することにより、農業や農村への理解を深めてもらう。同時に、農林水産業と季節との関係、風土や歴史との関係などについても理解を深めてもらう。
このために、昔の農家の雰囲気を伝える囲炉裏や農具などの保存活用とともに、農家の人にも昔と現在の農業や農家の暮らしなどについて話のできる語り部として活躍してもらう。
また、宿泊の楽しみとして、郷土料理の工夫、地域の農産物や水産物を活かした料理の開発などのソフト面の充実を図る。
≪実例≫
・百石農協による農家民宿