2] 人口の年齢構成のバランス化
子育て世帯を中心に居住誘導を図り、人口の年齢構成のバランス化を図る。
エ. 目標とする居住者像、住宅像、市街地像
(ア) 目標とする居住者像
1] 博多部愛着指向者
博多部の持つ固有の文化、魅力、生活様式に愛着を持つ居住者で、定着性が高く地域コミュニティ再生のための人的資源の核として期待される。
2] 都心居住指向者
山笠などが持つ縦社会的な、あるいは濃密な地域コミユニティ活動には、一般的には関心が薄いが、都心が持つ利便性や文化性の高さに着目する居住者。
* 交流機会の創出
・地域コミュニティ再生のためには、これらの居住者の地域における様々な分野・場面での交流機会の創出が必要である。
(イ) 目標とする住宅像
博多部においては、賃貸、分譲共に子育て世帯向けの住宅のストックが少なく、また供給も乏しい。従って、的確な住宅整備の誘導策をとらなければ、住みたいと思っても移住することができない。即ち、住宅の量的充足の視点が、まず重要である。
そこで、集合住宅形式のファミリー向け賃貸住宅及び分譲住宅により、本プランの掲げる最大1,700世帯の住宅の量的充足を図る。
また、非戦災地区である御供所地区には、博多の下町らしい風情を残す町家形式の戸建て住宅も見られる。老朽化に伴う建て替えなどに際して、下町らしい表情を保全・創造していくなど、緩やかな修復、更新を促すことにより、歴史的で下町的な表情を保ち続ける役割を持たせる。
(ウ) 将来市街地像
博多部の各地区毎の将来市街地像及びこれに基づき検討すべき市街地整備の概要は次の図のとおりである。