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平成12年度(第44回)船員労働安全衛生月間実施要綱

 

船員労働安全衛生月間は、海上における船員労働安全衛生思想の普及、船舶所有者及び船員による自主的な安全衛生活動の促進等により船員災害の防止を図ることを目的として、昭和32年度から実施され、今年度で44回目を迎える。

平成12年度(第44回)の船員労働安全衛生月間については、以下により実施する。

1 趣旨

船員の災害・疾病は、船員災害防止基本計画及び各種施策の推進等関係者のたゆまぬ努力により発生件数・発生率は減少し、徐々にその成果をあげているものの、船員の死亡災害については、陸上産業と比較して依然として高い発生率となっている。

他方、近年の船員労働を取り巻く状況は厳しく、船員の高齢化、乗組員の少数化、外国人船員との混乗化等が進む一方で若者の海離れが進んでおり、これを踏まえ安心して働ける魅力ある職場づくりが急務となっている。

このような状況に対処するためには、船員の災害・疾病を着実に減少させ、安全で快適な船内の作業環境と居住環境を実現していくことが不可欠であり、全国一斉、集中的に船員の災害・疾病防止活動が展開する本月間運動を通じ、船舶所有者及び船員をはじめとする関係者の安全衛生に対する意識の高揚を図り、船員災害防止対策の一層の推進を図るものである。

本月間においては、平成12年度船員災害防止実施計画に定める下記主要対策に積極的に取り組み、関係者が一体となってこれらの諸対策を推進する必要がある。

1] 運輸安全への総合的な取組み状況を踏まえた対策の推進

2] 安全衛生管理体制の整備とその活動の推進

3] 死亡災害の絶滅を目指した死傷災害防止対策の推進

4] 生活習慣病を中心とした疾病予防対策及び健康増進対策の推進

5] 混乗外国人船員に係る安全衛生対策の推進

6] 十分な乗組員数の確保及び労働時間の短縮等労働条件の改善の推進に積極的

に取り組み、関係者が一体となってこれらの諸対策を推進する必要がある。

2 スローガン

“安全チェック・健康管理 目指そうゼロ災害”

3 実施時期

平成12年9月1日〜9月30日

4 主唱者

運輸省、社会保険庁、水産庁

5 協賛者 船員災害防止協会、地方(地区)船員労働安全衛生協議会

6 協力者

関係行政機関、関係地方自治体、全日本海員組合、漁船同盟連絡協議会、船舶通信士労働組合、(社)日本船主協会、日本内航海運組合総連合会、全国海運組合連合会、全国内航タンカー海運組合、(社)日本旅客船協会、(社)日本外航客船協会、(社)大日本水産会、全国漁業協同組合連合会、全国遠洋かつおまぐろ漁業者協会、(社)全国沖合いかつり漁業協会、(社)全国大型いかつり漁業協会、(社)全国近海かつおまぐろ漁業協会、全国鮭鱒流網漁業組合連合会、全国さんま漁業協会、(社)全国底曳網漁業連合会、(社)全国まき網漁業協会、(社)日本遠洋底曳網漁業協会、日本鰹鮪漁業協同組合連合会、日本鰹鮪漁業者協会、日本鮭鱒漁業協同組合、(財)日本船員福利雇用促進センター、(社)日本海員掖済会、(財)船員保険会、(社)外航船員医療事業団、(財)日本船舶振興会、(財)海上労働科学研究所、(社)日本海難防止協会、(財)日本海事広報協会、船員災害防止推進会

7 実施者

船舶所有者、船員

8 月間中の主な実施事項

(1) 船舶及び事業所内の自主総点検並びに防止対策の実施

(2) 安全衛生に関する訪船指導

(3) サバイバルトレーニング、講習会等の実施

(4) 安全衛生管理体制に関する指導強化

(5) 船員災害防止大会、講演会、保護具等展示会の開催

(6) 総合的な健康状態を把握するための「船員の体と心の健康調べ」診断の活用の推進

(7) 船員無料健康相談所の開設

(8) 船員の労働条件の改善の推進

(9) テレビ、ラジオ、ポスター、垂幕等による広報活動

(10) 安全衛生に関する標語、体験記及び意見の募集

(11) 船員労働安全衛生功績者の表彰

(注) (1)(2)(3)(4)(6)(8)については、月間中に強化する事項

 

 

 

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