3 作業の動作と姿勢
3-1 離着岸作業では、操作や動作の確実な安全確認を…1
離岸着時に、主として係船索を取り扱う乗組員について、ビデオで連続的に撮影し、動作と姿勢を細かく区分して解析する実態調査を次の5隻で実施しました。
一般貨物船…617総トン
石灰石専用船…10,741総トン
セメント専用船…4,952総トン
RORO船…7,096総トン
タンカー…748総トン
離岸作業解析時間…平均6分/回
着岸作業解析時間…平均6分/回
船型や離着する岸壁の形状、気象・海象、時刻等の違いはありますが、細かく区分した動作と姿勢の要素別に延べ時間を集計した比率から、およその傾向を集約すると、次ぎの通りです。
1. 着岸作業の方が難度が高いため、確認の時間も長くなると考えられますが、集計の比率では同率となっています。着岸には通常、迅速さが要求されるため、確認のための動作要素が他の要素と並行して行われたり、手待ち時間に含まれているためかと思われますが、必ず、操作や形態の安全確認を確実に実施しましょう。『急がば回れ』です。