NGO SUA BALI
面会者:Ms. Septi.
日時:2000年10月16日
担当者:名取、三木、Ari Tamat
※SUA BALIとは、バリ語で「バリと会う」という意味である。
※看板に、「language in culture」とあるが、これは「言語を通じて文化を学ぶ」ことを意味している。
■SUA BALIの活動
○90年代に観光客対応用にインドネシア語とバリ料理を、地元住民に教えることから始まった。
○現在では民宿を経営しており、全7室の規模である。観光客には、最低2日以上滞在してほしいと考えている。
○「SUA BALI」と「観光客」と「コミュニティ」の3者は、バランスのとれた三角形のような関係となっている。
○SUA BALIでは、建物を作るときも、地元の材料、人材を使っている。
○また、バンジャールでは観光客が村の文化を学ぶだけでなく、住民も観光客から外の文化を学ぶということが行われている。
■SUA BALIの環境への配慮
○ごみ処理を敷地内で行う努力をしている。
○当NGOの主宰者は、他に河川保護活動にも取り組んでいる。
○これらの活動が、ドイツの観光大学から賞(TODO'95)をもらい、年に1回ドイツに報告に出向いている。
■SUA BALIの事業モデル(地域振興システム)
○一般のホテルでは税金を政府に払っているだけであるが、SUA BALIの民宿では税のほかに、宿泊客から1泊につき1ドルをもらい、それを村などに渡している。(振分けは、所属するバンジャールヘ70%、5つの伝統村に25%、村の行政組識(村長)に5%。)
○他に、ファンドは十分にあり、必要なものはすべて地元調達で済ませているので、コストは非常に小さい。
○また、バンジャールから必要な労働力を出して協力してくれている。(資金的な協力はない)
○宣伝・広告は、インターネット上のWEB siteを利用している他、口コミがメインとなっている。そのほか、海外の会議で財団主宰者がブロウシャーを配布している。
○海外のジャーナリストも3回来て、取材している。
○現在の規模を拡大する予定はない。サスティナブルを実現するのには、現状が最適なサイズであると考えている(ごみ処理や資金面で)。
■SUA BALIでのツアー
○主催者がまず、文化などについてオフィスで説明する。
○また、現地では、現地の人からも説明する。(他の村に行ったときでも、同様に説明がある)
○訪れる順番は、観光客のニーズを参考に、SUA BALIが決定している。
○ここの村の人口は6,800人(但し1991年統計)で、5つの伝統村で構成され、面積は743haである。
■SUA BALIへの観光客について
○エコツーリズムというより、村を見たいという観光客が訪れている。(自国と異なる生活習慣に興味のある人たち)
○彼らは詳しい説明を求めるが、SUA BALIの提供する観光(Village Tourism)はそれにマッチしている。