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○(関連して、caring capacity評価の方法についてきいたところ)、絶対的な手法、魔法のような算定式(a magic formula)はないとの答え。マックスを10点として、各種の調査をベースにランキングしているとのこと。

○caring capacityの実現方法としては、入園料、税金の徴収などの方法が考えられるが実際はなかなか取り組めない。Queenslandは税金がもともと少ないところであり、新しい税金を創設することは難しい(Queenslandの場合、2個所の公園のみで自動車について料金を徴収している例がある/他の州では、事情が違う。シドニー郊外など徴収している例はある。)。入園制限も困難(taxpayerはアクセスする権利を持っているという理解)。従って、現実的なマネジメントは難しいのが実態だ。

 

■その他

(Eco Tourism とCultural Tourismとの関係)

○両者を分けることは、あまり意味がない。エコツーリズムをやりながら、アボリジニーのことについても学習する場合はある。観光客の視点から見ると区別できない。細かく区別することに意味がなくなる。

 

(地域観光振興プログラム(Regional Tourism Program)との関係)

○地域観光振興プログラムは、政府による補助金行政である。Tourism Queenslandとして、どの取り組みを対象とするか、すべきでないかについて助言を行う場合はあるが、こうした取り組みは、政治的な要素で決まる場合が多い。やはり政治家は、自分の地域で投資が行われるように、ロビーイングを行う。こうした取り組みに対して、アドバイスを行うのが係わり。

 

 

 

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