II. インドネシアにおける持続性に配慮した観光地づくり
1. インドネシア(バリ島)の特性
<行政・コミュニティ組織>
・インドネシアの行政単位は、「中央政府-州政府-地区政府-サブ地区-村-伝統村-バンジャール等」という多層型の構造となっている。このうち、伝統村(Desa Adat)、バンジャール(Banjar)は、地域の伝統的な運営主体であり、観光地づくりにあたっても大きな役割を果たしている。
・中央政府(Central Government)が最上位行政単位であり、Goals(目標)、Policies(政策)策定を担当する。
・州政府(Provincial Government)が次に位置する行政単位であり、Policies(政策)、Programs(計画)策定を担当する。
・地区政府(District Government)が州政府の次に位置する行政単位であり、Programs(計画)策定を担当している。
・サブ地区(Sub-District)は、地区政府の次に位置する行政単位であり、Programs(計画)、Projects(事業)策定を担当している。
・村(Desa)では、サブ地区の次に位置する行政単位であり、事業実施(Projects-Implementation activities)
・さらに、村の下位には、伝統村(Desa Adat)、バンジャール(集落コミュニティ:Banjar)が続き、生産、消費、衛生など日常活動に関する事を担当している。