◆イベント開発
・1995年まで、キャンベラでは、ひとつのイベントが開催されていた(10月の週末に開催されるThe Days of Wine and Roses)。
・その後、ビクトリア州の成功を受けて、National Capital Wine Toursが新たなワイン関連のイベントを創出した。
―Jazz in the Vines(2月)
―Canberra District Vintage Festival(4月〜5月)
・イベントに参加したワイン生産者に経済的なメリットをもたらし、ワインツーリズムに対する生産者の関心が高まった。こうした中で、生産者によるイベントも形成されていった。
◆PR
・CTECが中心になり、ワイン生産者をVisting Journalist Programに積極的に巻き込んでいった。
・ジャーナリストに対して情報を提供する中で、ツーリズムオペレータやワイン生産者の提供する観光商品の水準も高まった面がある。
○持続可能性を維持するための取り組み
・ワインツーリズムは生産の邪魔になるなど生産者の受けが悪い面もある。「ワインツーリズムが連れてくる客は、ワインを味わうことなく単に飲んで帰るだけ」「売上につながらない」「重要な客が逃げる」等の問題が指摘されている。
・National Capital Wine Toursでは、高質なワインツーリズムを提供するとともに、その持続性、地域の利益の確保に配慮している。
・問題を避けるために、一回のワインツーリズムの参加人数を12〜16人に限定する、複数のパーティが重ならないようにスケジュール管理を徹底するなどの取り組みが行われている。
・また、下記の取り組みを行っている。
―ひとつのツアーは3箇所のワイナリーに限って訪問する
―ワインガイドとして専門家を活用し、学習の場としての要素を強める
―ワイン生産への参加など、体験型のツアーの創出
等