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<地域別の国際観光客到着数>

地域別国際観光客到着数では、欧州と米州が依然上位を占めている。しかし、他の地域への到着数がより速いペースで増加しているため、世界全体における欧州と米州のシェアは低下傾向にある。1999年のシェアは、欧州が59%、米州が19%である。過去最も大きくシェアを伸ばしたのは東アジア・太平洋地域で、99年のシェアは15%にまで達した。97年と98年は金融危機のため、これらの地域への到着数はわずかながら減少したが、99年には回復した。

 

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出典:世界観光機関(WTO) Source: World Tourism Organization (WTO)

 

「国際観光客到着数」(International Tourist Arrivals)は延べ人数であり、実際の旅行者の数ではない。例えば、同一人物がある国を一定期間に数回訪れた場合、その回数分の到着数が記録される。

「国際旅行客」(International Visitor)は、通常の居住区域を離れ居住国以外の国へ旅行する者で、滞在期間が12カ月を超えず、旅行の目的が訪問国での報酬を伴う活動でないものを指す。これには「観光客」(Tourist)(1泊以上する旅行客)と日帰り旅行客(Same-day Visitor)が含まれる。

なお、WTO刊「観光統計に関する勧告」には、以上に述べられた以外の概念や定義が記載されている。

 

 

 

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