5.6 操業漁船
表5.7に毎正時における漁船の操業隻数(遊漁も含む)を示す。また、図5.59、図5.60には毎正時における操業位置を観測全期間をとおして重ねて示す。また、図5.61〜図5.88には各時刻において観測された操業漁船の位置を示す(ただし、漁船の操業があった時刻についてのみ掲載する)。
観測全期間をとおして111隻の漁船が観測され、そのうち最も多かったものは一本釣り操業漁船で86隻が観測された。本釣り漁船は朝方5時頃から夕方5時頃まで活動し、もっぱら陸岸至近の魚礁を活動拠点とするため、そのほとんどは船越沖や麦埼、大島、小島周辺において操業が観測された。
底引き網漁船は夜中から朝方にかけて操業し、その位置は自主分離通航帯の南側出口付近で観測された。遊漁船は観測最終日(9月15日)が祝日であったことから、朝7時頃から午後2時頃にかけて大王埼至近の海域で22隻が観測された。他の観測日で遊漁船の観測がなかったのは、平日であったことと台風、前線の影響による天候の不良が考えられる。