(9) 30,000GT以上の船舶
図5.40に30,000GT以上の航跡を示し、図5.41に南北航船の航行頻度分布を示す。
伊良湖水道へ出入りする経路において、南航船はおよそ自主分離通航帯を通航するようすが見られるが、北航船は自主分離通航帯よりも沖側(東側)の水域を利用している。
また、本観測では大王埼灯台(観測基地)から120°12浬を通航した船舶をその観測対象範囲としたが、このような大型の船舶は伊勢湾に入らず東西に航行する場合は、船舶交通が輻輳する陸岸至近の海域を避けて航行するため、30,000GT以上の遠州灘方面への航跡は観測されなかった。