III. 船舶航行実態調査
1 調査の目的
(社)船長協会が大王埼沖合いに設定した自主分離通航帯付近海域における船舶の航行実態を把握し、同分離通航帯の見直しのための基礎資料を得ることを目的とした。
2 調査対象海域および観測基地
(1) 調査対象海域
調査対象海域は図2.1に示すとおり、自主分離通航帯ならびにその付近の海域を通航する船舶航跡が取得できる範囲を設定した。具体的には、大王埼灯台から120度12マイル以内を通航した船舶を対象として、大王埼灯台から90度、12マイルを対象海域東端とし、南端を180度、12マイルとして設定した。また、西、北端は自主設定航路出入口からそれぞれ6マイルを確保する範囲とし、西端を御座岬、北端を鎧埼灯台とした。
(2) 観測基地
観測基地は大王埼沖における船舶交通状況を一望することが可能である大王埼灯台2階無線機室(第四管区海上保安本部 大王埼航路標識事務所管理)とした。