少年一人を育て上げられない里親の身、自責の念に駆られたり、里親失格かと愛妻と反省を重ねて、K君の立ち直りを願い今後共養育に勇んで努める事を期したのでした。
(4) 来なかった女子もう一人
喜怒半々位の中3男子の養育ばかりに文句を言ったり選ぶつもりはないのだが、児相で「もう男の子はいらない。女の子なら非行でもいいが…」と、笑って話したからなのか、時の巡り合せなのか、姉妹だからと中3中1の2人。その半年後に「他の里親さんにお願いしても3人では…と、何処も引受けがないので3人姉妹なんですが、何とかこちらでご無理でもお願い出来ないでしょうか…。」と言う事で、本人も面接でOKしたので、念願?の女子が五人となり、日と共に慣れるに従って、台所に、拭き掃除にと自然に手を出し、共に手伝ってくれる様になり、今迄の十数年間とは違った雰囲気となって来たのでした。