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それを交流会等で話をして、子供同士で集まるものがあったらいいんじゃないかということで、北海道で初めて今年作りました。その中で、会議をやった後、カラオケに行って12時位迄歌ったりしてすごく意気投合した。その中で、いろいろ親に言えない悩み等も話し合ったようです。こちらに来る二、三日前に、子供のところにある親から電話が来ました。「実はうちの子供が家出をしたんだが何か分からないだろうか」という電話がきました。子供は勤め人ですから特別養護老人ホームの方へ夜勤に出てましたので、子供に早速連絡して、「○○君今いないんだそうだけれども、何かお前知らないか」と言ったら「分かった。それじゃ友達の携帯電話に入れて聞いてみるから」ということで聞いたんだそうです。やっぱり事情があって家出したんだそうですけれども子供の話すには事情については分からない、「お前、お前の親に今までずーっと育てられて楽しい事もつらい事もあっただろう。じっくり考えてみて親の所に一回帰ったらどうだろう」という話をしたんだそうです。それから来るちょっと前に親から電話がきまして、「有難うございました。帰って来ました。いろいろ話をして大変良かったと思います」とお礼を言われたんですけれども、これなんかも里子ネットワークというんですか、北海道でやっているんですけれども、その里子ネットワークの一つの成果かな、今迄知らなかった友達が里子ネットワークの時に会って、友達になってお互いに悩みを話し合ったことが、北海道でそういうことで始めたばかりです。今日ここへ来て、全国的にはまだそこまでいっていない。むしろこれから厚生省にお願いをして全国的なネットワークを作っていきたい。こういうことのようですので、これは是非渥美会長さんにお願いして、強力に推し進めてもらえたらと、里子の、うちの子供の代弁をして私ここでお話させてもらいました。

(司会) 有難うございます。時間の関係もございますので、どうぞ簡潔にお願い致します。

福岡県(赤木) 厚生大臣に対する要望書については、今北海道の方もおっしゃったように、これからの要望でございますが、現実問題として渥美全国里親会々長さんにお尋ねしたいと思います。九州ブロックで第一回里子の世界大会交流会派遣に際して、当初はブロックから2名程度の派遣が可能だろうということで選任をさしていただいて、最終的には一名になりました。候補者が当時三名いらっしゃいましてその中から一名という大変な決定でございまして、ブロックの会長会の方で苦渋の選択をさしていただいたというような経過がございます。その方は熊本県の高校生の里子さんでございましたが、その時の体験発表を九州ブロックの方の会合でも体験発表していただきまして、当時会場にいらっしゃった皆さん非常に感銘のある体験発表を聞かせていただいたということでございます。是非とも九州についてもブロックで里子の会を組織したいと思いますが、それにつきまして、全国里親会としましてどういう支援体制をいただけるものかをお伺いしたいと思います。

(司会) 会長さん一言お願いします。

(渥美) 青少年里子のネットワーク、世界どこでも非常に進んでおります。来年はヨーロッパの方アムステルダムで子供の会議をやるということで最近手紙が来ております。そんな状況でございます。今の御質問でございますが、厚生省の方との御協力によりまして本年も里子さんのお集まり、そういった交流につきましては旅費だとか会議費、これを全国里親会の方から持たしていただくという予算を持っております。ですからどうかひとつブロックにおかれましても名乗りを挙げていただければよろしいんではないか。やはり今の里親制度の促進には里子達の大いなる発言というものが、ものをいうというふうに思っておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

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