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最初に昨年度、前回長崎県佐世保市で行なわれました第45回全国里親大会の処理報告につきまして、長崎県里親会橋田会長の方から御報告申し上げます。

(橋田) 長崎県の橋田でございます。前年度全国里親大会の処理報告をいたします。

昨年10月8日、長崎県佐世保市市民会館で開催されました。地元関係機関、諸団体を含めまして全国各地より950名の参加をいただきまして、その節は大変お世話様になりまして御支援、御協力有難うございました。午前10時10分渥美大会会長の式辞に始まりまして、厚生省の眞野章児童家庭局長、金子長崎県知事の挨拶の後、第45回記念大会厚生大臣感謝状を60組の113名、大会会長感謝状16組28名が受賞の栄与によくされました。厚生省家庭福祉課長荻原英俊先生より行政説明ありエンゼルプラン、或は厚生白書、有識者会議等の検討内容、児童福祉の基本方針、児童福祉法の改正に伴う市町村のネットワーク等、これは全て人口構造に起因する問題で大きな課題であるという内容でございました。又、里親制度につきましては措置、委託が円滑に進むような方策、それから平成11年8月30日厚生省の障害福祉課長、家庭福祉課長、保育課長通達による里親に委託された児童が保育所に入所する場合の取扱いについて、又、平成10年度900億円投入の子育て支援事業による果実はどうであったろうか、又、電話相談、里子OB組織結成の支援等がその主な内容でございました。午後には地元里子里親三名による体験発表、メインである記念公演では全国里親会の役員でもある上智大学教授の網野武博先生の子育て観、或は少子社会に於ける子育て支援の施行、子供家庭福祉等の子育て支援、これからの里親制度、里親事業への期待等がその内容でございました。

制度促進に有意義な御講演であった事を御報告申し上げ、最後に全国8ブロックより吸い上げました厚生大臣に対する七項目に亘る要望書が採択されました。大会を終了致しました事をここに御報告申し上げます。

(司会) 続きまして、里親制度の推進に関する要望ということで近畿ブロック会長でございます荒掘会長から、実はこの資料のP21に記載してございますので、これを御参照いただきながら、荒掘会長から御報告申し上げます。

(荒掘) それでは里親制度の推進に関する要望書を読ましていただきます。(省略)

(司会) ここで午前中の荻原課長様に行政説明いただいた御質問も含めて、各全項目に亘って御質問あれば、御討議いただければ一番いいんですが、この後のお帰りの時間であるとか、次のスケジュールとしまして、15時30分閉会となっております。その中で御質問を順次お受けしたいと考えておりますが、今読み上げました要望書の中で、従来とはちょっと違う、最近変ってきたのが二点ほどあると思います。その一つとしましては、7の(1)でございますが、最近特に里親という名前がいろいろなところで本来の里親という名称以外に使われている。そういう問題でかなり問題でないかと里親さんの方からの御意見等も出ていると聞いております。先ず7の(1)につきまして御意見、御質問あればお願いしたいと思います。

(滋賀県里親会) 昨日会長さん等お集りになった中でこの問題について、一番の問題についてはマスコミを通じまして里親・里子の名称について安易な方法で放送されては困るというふうな話も出ていたと聞いております。滋賀県と致しましても、実は今年の2月15日毎日新聞でゴミの問題について、環境整備というようなことの中で里子・里親制度を取り上げられた。和歌山県におかれましても市でこういう問題を取り上げておられたというようなことも聞いております。又、神戸の震災の後、犬や猫の里親・里子を是非探したい。或は又、北海道でもそんな話が出ていたように聞いております。そんなことの中から全国里親大会の中で里親・里子の名称を変えたらどうかなあというような話もかなり出ていたこともございます。

 

 

 

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