3. 「不登校生の進路と社会参加のネットワークづくり」2001年に向けて
本事業の経験を元に、来年度は以下の点に留意して活動したいと考えている。
1] 実行委員会の充実
本年度は開催地16ヶ所の内、北海道、宮城、千葉、神奈川、石川、奈良、兵庫、愛媛、高知、福岡、鹿児島、沖縄と全体の3/4は成功といえるが、秋田、愛知、京都、広島は不充分な点が残った。これはコーディネイター役となる実行委員会が充実しているかどうかにかかっている。そこで来年度は、主宰者として各地の実行委員会を充実させることを成功への路と考えたい。
2] 今年は初年度であり各方面でまだ十分な認識がなされていなかったということもあって、アンケート調査の回収率が低く、不充分な結果となった。次回はより多くのデータ収集を考える必要がある。開催地で差が出てしまったのも、受け入れ機関の不充分だったことにも原因があるので、今回の経験を生かして、開催地の青年会議所や福祉施設へのアプローチを早期に行いたい。
3] 本年度は千葉以外はシンポジウムと相談会を分けて行ったため、連続性に欠けるきらいがあり、受け入れ機関の方々にも2度来ていただく結果となった。そこで次年度はこれを午前中がシンポジウム、午後が相談会として同日開催にして充実した1日としたい。
4] 本年度は相談会後の研修体制も不十分であったので、次年度は特に社会参加までかなりの時間を要する人のための研修に力を入れたい。
5] 第一章で述べたように、今年度奈良、松山の2ヶ所で、ボランティア相談員計3名に、本人の不登校体験を生かして、相談に乗ってもらった。これが大変好評で、相談した側も自分の気持ちが通じたと言って喜んで帰ったし、相談に乗った彼らも「人の役に立ってよかった」と話していた。
そこでこの不登校体験を生かしたボランティア相談員を2001年度には公募し、春の相談会で見学していただき、必要なら夏に研修を行って、秋の相談会では彼らに相談員を務めてもらおうというものである。
これに備えて3月15日から4月30日までを募集期間とするべく、既に新聞社、通信社各社にプレスレリースを送っている。
6] 「成果」に示したごとく、今年5月、オクムラ書店より「不登校生・親・教師のための『もうひとつの進路と社会参加』総ガイド」が発行される。これには2001年度の本事業の計画を始め、本報告書に掲載出来なかった「不登校生受入機関リスト・相談機関リスト・不登校生への対応方法」などが含まれているので本書と合わせて今後の活動に活かしていただきたい。