構内企業で「必要性を感じている」と回答した企業は14.0%にとどまった。元請造船所の大半が認証取得済であることも理由として考えられるが、総じて構内企業の関心は低いのが現状である。
しかしながら協力企業は船舶の建造工程でモノ造りの現場を担う需要セクションであり、元請企業と一体となった品質管理が必要とされることはいうまでもないし、品質管理の向上がひいては、元請企業や船主の信頼を高めることとなり、長い目でみれば企業としての存在価値を高めることにつながる。構内、構外を問わずISOに対する関心、認識を高める努力が必要であろう。
● 規模の大きい企業に高い関心
規模別では、ISO規格の性格上、規模の大きい企業ほど関心が高く、従業員51名以上の企業で13.3%が「9000シリーズ認証取得を準備中」であると回答し、「必要性を感じている」と回答している企業が35.4%となっている。ただそれ以下の企業でも、「26〜50人」で37.4%、「11〜25人」で27.9%が「必要性は感じている」と答えており、「10人以下」の企業でも18.3%の企業が必要性を感じていることは注目に値する。