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事例4 渠側階段で足を滑らせ転落

 

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発生状況 職種 配管工 年齢(経験年数) 45才(24年)

本人は修繕船台管のフランジ取付作業を終え、左舷側の工事を行うため道具類の段取り替えのため同僚と船上に上がった。船上でのキャブタイヤーの引き替えを行った後、溶接棒を約10本ほど左手に持った状態で、渠側階段を下りているとき、左足を滑らせ寝返りを打つ状態で、7段転げ落ち犬走りでとまったがその際左足を受傷した。

 

原因

1. 階段を下りる際の、足元に対する注意が不十分であった。

2. 階段の一部が欠けていた。

 

対策

1-1. 教育指導の徹底

1-2. 階段にはハンドレールを設置し、通路の範囲を限定する。

1-3. 通行者の注意を喚起するため、標示物を付け、足ふきマットを常設する。

2. 階段の角の補修を行う。(その他の場所も、再点検し不備な箇所は補修する)

 

中高齢者への留意すべき点

加齢により、平衡感覚が退行することは医学的にも立証されている。バランスが少し崩れただけで転倒したり、つまずくなどである。運動機能の退行は個人差が大きい。体力測定などを行い、自分の能力を各自が把握することも立派な安全対策となる。

 

 

 

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