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事例2 フォークリフトの爪が引っかかり足場が傾斜し、飛び降り

 

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発生状況 職種 取付・鉄工 年齢55才

本人が足場を組み立て中、同僚が2tフォークリフトで足場板を本人がいる足場の上部まで上げかけたとき、フォークリフトの爪が足場枠に引っかかり足場枠が傾斜した。その反動で、上部にいた本人がバランスを崩し墜落しそうになり、高さ3.5mの高所から飛び降り受傷した。

 

原因

1. 足場職との連絡を取らず、自分の判断で作業を行なった。

2. 運転席から、足場材等で視界が妨げられ、フォークリフトの爪の先端が見えなかった。

3. 安全帯未使用。

 

対策

1. 上部へ上げる場合には、足場職との連絡を取り、合図をしてもらいながら行うこと。

2. フォークリフトの災害は、後進でコーナーを曲がる時、あるいは、荷物の積みすぎ等によって視界が妨げられているにも拘わらず、過去の経験と勝手な判断によって作業を行ない、その結果災害に結びついている。これらの事例を参考に、フォークリフトの運転時の遵守事項の明確化と監督者、ケースによっては誘導者を配置することに徹すること。

 

中高齢者への留意すべき点

加齢とともに動作の切り替えや連動がスムースに行かなくなるので、とっさの危険回避が出来なくなる。共同作業者との連携を円滑に行なう為の事前の手順・合図等の打ち合わせは特に重要である。

 

 

 

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