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質疑応答・討論

 

司会進行

寺島紘士

日本財団 常務理事

 

寺島(以下発言者敬称略):大変お待たせいたしました。今質問の紙を大変たくさん、なかなか目を通すのが大変だというほどいただいております。どうもありがとうございました。

それでは、これから質疑応答・討論に入りたいと思います。議事進行を務めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

最初に出席者のご紹介をさせていただきます。

まず、本日のご講演をいだたきました栗林先生とエノック先生、お2人にこちらの方に座っていただいております。

それからもう1人、私どもが日ごろ海洋管理の勉強でご指導いただいております方を紹介させていただきます。こちら、私の右側、東京大学大学院教授の石先生です。

本日は、エノックさん、栗林さん、石さん、このお三方に、討論が停滞したときや、あるいは非常に過激になったときにはガイドをお願いしたいということで、前回に引き続いてご参加をいただいていますので、よろしくお願いいたします。

そのほか本席には、学者、研究者、あるいは行政、メディアの関係者で海にご関心を持つ方が多数ご出席をいただいておりますけれども、時間の都合でお1人お1人ご紹介できませんので、どうぞお手元の参加者名簿でご参照をいただくということでご勘弁を願います。

大体進行の心づもりとして、30分ほど講演をいただいた栗林さんとエノックさんに対する質疑応答を行いまして、それから全員による討論に入りたいと思っております。討論を円滑に、かつ限られた時間内でできるだけたくさんの方にご発言をいただきたいと思っております。その観点から2つのことをあらかじめお願いを申し上げたいと思います。まず発言ですけれども、皆様の前に名札が置いてございますので、発言したい方がございましたら名札を立てていただき、それで司会の方で順次指名させていただきたいと考えております。それから発言時間ですが、余り制限するのは討論が盛り上がらなくておもしろくないと思いますけれども、一応1回5分以内ということにさせていただきたいと思います。4分経過したところで時間係がチンと鈴を鳴らすことになっておりますので、これもゲーム感覚でひとつよろしくお願いをいたします。もちろん多少それを無視して、どうしてもこれは言いたいということは述べていただいても構わないということで、ご了解いただきたいと思います。

それでは、質疑応答に入らせていただきます。たくさんご質問が来ておりますけれども、まず最初に環境庁の島田さんから、栗林先生とエノックさんにそれぞれ質問がございますので、読み上げさせていただきます。

栗林さんへの質問は、国連海洋法条約を真に実施するために海洋基本法を制定し、統合政策を展開する国が増加しつつありますが、法制的に見て我が国にもそのような必要があるでしょうか。また、縦割り組織を解消して総合的事務局を置くためにもそのような基本法が必要でしょうか、というご質問でございます。

それからエノックさんには、汚染に対する取り組みは我が国においても相当進んでいると思いますが、海の生態系の保護については正直なところ遅れております。

 

 

 

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