問22. 企業・行政とNPOとの、社会的役割分担のあり方について、どのようにお考えですか。ご自由にご意見をお書きください。
この問へ記載された意見については、次の3つに分類して紹介する。
a. 企業と競合する(一部、行政との競合もある)事業を行うNPOの意見
b. 行政とだけ競合する事業を行うNPOの意見
c. 企業とも行政とも競合しないNPOの意見
a. 企業と競合する(一部、行政との競合もある)事業を行うNPOの意見
・それぞれが知恵と力とお金を出し合ってよい社会を作るために、お互いの領分の垣根を低くすることも必要ではないか。例えば、行政は公平性ばかりを唱えるのではなくて、ここぞという団体には思い切った支援をするとか、企業であっても将来、社会的に有意義であると認められる事業であれば、2〜3年という短サイクルではなく10年くらいの長期的見通しを持ってベンチャーであるNPOに投資してほしい。
・行政は法律に基づいた動きとなるが、NPOの場合は、身の周りに手を出していける。この部分が大きな違いではないかと考える。身軽に活動できる良さを十分作って行きたいと思う。企業は、NPOの協力者と思っている(全ての企業ではないが・・・)。
・NPOを第三のセクターとしてとらえる考え方に対して、違和感がある。現代のように職業に対する倫理観が失われ、責任という感覚が失われている時に、人々の社会に対する「放っておけない」という意識をとりまとめ、社会を変革することがNPOの役割と考えている。そうすると、役割分担ではなく、オンブズマンをはじめチェック機能や代替的役割が必要なのではないかと思う。
・今のところまだNPOセクターの力が弱いので社会的資源をもっと適切に投入することにより社会的サービスの担い手として成長することがまず必要。そこから役割分担が課題となる。
・企業・行政がまだとりあげていない新しい問題を取り上げていくこと。
・自主的に、設立意思をもち、認証を受けたのであり、認証を受けた後に当然の様に行政に応援を求めるのは如何か、といつも考える。しかし、多分に絶対というものは無く、社会活動の中で、NPO個人で不可能な事例には、行政と相談、企業・市民に応援・協力依頼も止むを得ないと考えるが、普段は自らの努力で行うべきである。
・ 例えば、今まで、市の福祉公社と平行して、有償ボランティアで、訪問介護のサービスを提供してきたが、今回介護保険の事業者として利用者と契約を結ぶ際、柔軟性(時間の多少の超過、サービスの項目の柔軟性など)ということが、利用者からは一番求められた。マニュアルにもとづく杓子定規でないケアを、というあたりがNPOだったらできるところか。
・地域に貢献するための役割分担として、ボランティア精神で企業と利用者との中間で、両者が少しでも納得のいく関連性をもって介護・家事一般等、専念する。