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拒否されたのは1割5分であり、そのうち拒否されても何らかの方法により入場できた事例がほとんどで、結果的に断念したケースは全体の2パーセント以下である。拒否理由の中に、「施設側が良いと言ったのに、演奏者や主催者が駄目と言った」などが見られ、今後の働きかけが必要。

最後の質問である改善の方策については、「行政機関からの指導」が約2割、ついで「啓蒙用パンフレットを行政機関から宿泊施設や飲食店に配布」が1割7分、「マスコミによる啓発活動」が1割6分、「盲導犬110番などの窓口の設置」が1割2分、「盲導犬使用者によるマニュアルを携行しての啓発活動」が1割と続いている。

その他の意見としては、「何よりも使用者自身がマナーの向上に努力」、「ホテルなどのマル適マークの条件に盲導犬使用可を入れてもらう」、「自動車運転免許取得にあたって盲導犬に対する知識を条件に入れる」、「神社、仏閣、病院などへのアクセスの働きかけ」などなど多数寄せられたが、紙幅の都合で割愛させていただいた。なお、このアンケート結果は、単なる調査結果だけに終わらせず、関係機関に働きかけるのに使用したいと思う。

本アンケートの作成、送付、集計にあたっては、会員の野口由紀子さん、賛助会員の山添和夫さん、および「点字あゆみの会」のボランティアの方々の精力的なご協力をいただいたことを報告し、感謝の意を表します。

 

(文責・竹前栄治)

 

 

 

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