【3】おわりに
社会福祉事業法の一部改正の実現が近づき、社会福祉基礎構造改革の進行と共に盲導犬育成事業環境も着実に変化していくであろう。そうした中で、盲導犬を育成、提供する盲導犬訓練施設側も、盲導犬を利用する視覚障害者側ももっと前向きにきに変化していくべきと考える。
繰り返しになるが、視覚障害者がより快適に生活するための有効な方法として“盲導犬”があり、その盲導犬育成事業がさらに拡大・推進していくためには、今までつちかわれてきた“概念”にとらわれず、盲導犬を提供する側も利用する側も、更にその生活に関わる人達も、盲導犬に関わりのある者全てが一体となって努力していく意識、意欲がまずあってこそ、今回の“報告書の内容”の意義と実現可能性があるものと考える。