繁殖部門の主な機能としては…
1]施設調整
・各施設との情報交換、連絡調整
・犬の供給、輸送など
・改良のための繁殖、改良に伴う剰余犬の処遇
2]犬体管理
・センター内飼育犬の管理
・交配実務
・医療管理
・出産と生後45日までの子犬飼育管理
3]維持改良
・繁殖計画
・血統の維持、改良、導入
・クローンなどの研究活動
・データ管理
[盲導犬訓練士・歩行指導員養成部門]
目的:
盲導犬訓練士や歩行指導員には、高い専門知識や経験が求められる。また、訓練技術の習得には本調査結果にもあるように、全国の施設が、統一したシステムと養成・研究を受けられる環境の改善、内容の統一化を図り、施設間の情報交換を活発化し、他施設との相互研修をするなどのカリキュラムの充実、高度化が重要と思われる。
「盲導犬訓練士・歩行指導員養成部門」は、こうしたニーズに応え、かつ、各既存盲導犬訓練施設の指導的存在となるよう位置付けたい。
内容:
訓練方法や養成カリキュラムは、各施設で確立した独自の方法がある。またエリア特性などもあり、すべて統一した方が良いとは、一概にいえないが、共通化できるところ、あるいは他施設にも適用したほうがよいと思われる部分は積極的に取り入れ、この共通プログラム部分について担当する。
また研修以外にも、各施設から来た研修生はお互いの情報交換、交流の場としても、大いに活用して、相乗的にその存在意義を高めていきたい。
[盲導犬情報部門]
目的:
ここでは、実際に視覚障害者が「盲導犬のことを聞いてみよう」という気持ちに到達した時に、どんなことでも気軽に聞く事ができる、あるいは相談できるように、視覚障害者のニーズにあった情報を整備し、提供する、あるいはコンサルティングも行う。いわば、視覚障害者にとって盲導犬利用生活への橋渡し的な組織と位置付けたい。