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6.3 来賓挨拶(その2)

 

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日本財団 常務理事

寺島絃士

 

ご紹介いただきました、日本財団の寺島でございます。

日本造船研究協会の平成11年度の基準研究成果報告会の開催にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。

我が国は、皆様ご承知のとおり自他ともに許す世界の造船大国でございますが、これは建造量とかそう言ったことだけではなく、世界の船舶の安全性向上と海洋環境の保全に対する貢献という意味でも誇るに足るものと考えております。IMOを中心といたしまして、そういう問題についての規則とか基準が設定されて、そして実施に移される訳ですが、それに対しまして、我が国はずっと様々な貢献をしてきたところでございまして、それを支えている組織がこの日本造船研究協会でございます。産・官・学の力を結集して、今までやってこられたことに対しまして深く敬意を表する次第でございます。

本日の報告会のプログラムを拝見いたしますと、SOLAS条約の改正、IMOの最近の動向ですとか、また、私共に非常に関係の深かったナホトカ号の事故と老朽船の問題、あるいは、長年日本がイニシャティブをとってきたTBT含有の船底塗料の禁止の問題とか、そういった大変興味の深いテーマが発表される訳ですが、私共非常に関心のあるものばかりでございます。会員の皆様にとっても有意義な成果報告会になるんではないかと期待しております。

日本造船研究協会は産・官・学の共同研究という世界的にもユニークな組織ではないかと思いますが、このような組織を有効に使っていただきまして、世界の船舶の安全性向上と海洋環境の保全に向けて、今後ますます貢献して行っていただきたいと思う次第であります。

 

 

 

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