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2. かつてと今

かつて奨励されていた簡易焼却炉が今では使用禁止になっている。しかし相変わらずレジ袋の無料サービス、トレーとラップの過剰包装、使い捨て容器の氾濫は変わっていない。

 

3. 今の問題

代替品が高い、少ない、目立たない(例、ラップ)。

詰替用が少ない、高い(例、シャンプー、洗剤)。

再生商品の需要の低迷(例、PET)。

自治体の回収・保管のコスト負担の高さ。

 

4. 視点

・リデュース(Reduce):発生抑制

詰め替え容器など容器・包装を簡略化し、中身で勝負。

・リユース(Reuse):再使用

リターナブル化の推進

デポジット制の導入

・リサイクル(Recycle):再資源化(マテリアルリサイクル)

分別回収率の向上、再生品の需要拡大、高炉還元剤利用技術の早期完成。

 

5. 提言

企業:廃棄物になるようなものを生産しない。

行政:不法投棄の禁止と撲滅を市民へ啓蒙。

市民:消費生活の改善運動の展開。

 

増えるプラスチック類の処理にさまざまな対策がとられてきたが、ながなか問題は解決しない。行政、市民、企業の意識が、この提言に沿ったかたちで改革されることが必要である。

 

D班 紙を通してゴミを考える

キーワード:紙の氾濫

紙のリサイクルがうまくいかないことの元凶は、とにがく「紙が多すぎる」ことです。紙の利用を減らすことなくしてリサイクルするのは無理です。紙ゴミについて自由に話し合った中で出てきた意見を整理しました。

《教育・努力》

【市民】

・紙がどのようにして作られるのか学ぼう

・紙ゴミを減らすための努力目標を作る

【行政】

・学校教育で紙の大切さを教える

・図書館に雑誌の数を増やす

【企業】

・電子機器の有効利用

・企業での社員教育

《減らす》

【市民】

・使い捨て商品(紙コップ、皿)を買わない

・過剰包装は断る

・買い物袋を利用する

・コピーを多用しない

【行政】

・お知らせは回覧で

【企業】

・広告チラシが多すぎる

・ダイレクトメールはいらない

 

さて一方で、出てしまった「古紙を使う」ためにはそれぞれが次のようなことを実行する必要があります。

【行政】

・規格の統一化をはかる

・再生紙製品には税金を安くする

・バージンパルプには税金を高く

・古紙回収業者に補助金を

・行政単位のリサイクル率を公開し、リサイクルを促進する

・地域の再生業者を住民、企業にわかるようにする

・分別、リサイクルを住民企業十分にPRする

・再生紙を扱っている店を広報でPRを

・役所で使う紙はできるだけ再生紙にする

・紙製品のデポジット制を制定

 

 

 

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