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各班からの報告

A班ビン・缶、B班生ゴミ、C班プラスチック、D班紙、E班家電・大型ゴミと5グループに分かれ、それぞれのテーマからゴミについて話し合い、行政、市民、企業別にポストイットを使ってそれぞれ思いつくことを出し合い、班ごとにまとめた。

 

A班 ビン・缶を通してゴミを考える

キーワード:使い捨て文化からの脱却

ビン・缶は今でも比較的リサイクル率が高い。平成12年度からの法施行でドッと回収されたら、現在の状況では受け皿はどうなるのか?という不安の声もありました。しかしゴミ問題に関して現状に留まっている場合ではない。追いつめられている中で、今なにができるのか議論を詰めていきました。

 

【行政】

・先ず行政マンが率先してゴミ問題に取組む

・PR、情報公開を広く実施する

・自販機の制限を指導する

・過剰包装をやめるよう徹底指導する

・容器包装リサイクル法への取組みが立ち遅れている地域への指導

・デポジット制度の導入、税法上の優遇措置も要ではないか

・リサイクル設備について特別融資など社会システムを変える努力

・環境教育の実施

【市民】

・分別回収への徹底努力

・リターナブルビンを積極的に使う

・無駄な消費生活の抑制

・リサイクルに負荷のかからない商品を使う

・ゴミ問題解決へのコスト負担をする

・ゴミ問題、モラルの啓蒙向上のため環境教育

【企業】

・環境負荷の小さい商品の開発

・エコショップの拡大

・流通システムをもっとシンプル化(販売価格も下げられる)

 

出された問題・要望などに基づいて、ビン・缶にテーマを絞り討議した。

(討論内容)

1. デポジット制の法的導入を(小売店、企業がどう対応してくれるか? 問題クリアは大変だ)

2. ビンのリターナブル化を推進する

3. 買わない・捨てない・有料化にする

4. 環境コストを考えない限り解決は無理

5. 容器包装物のあり方について、企業・行政・市民全体の社会システムを変えないと抜本的解決にはならない

6. 発想の転換

7. 環境教育の徹底化

8. 学校給食にリターナブルビン導入を

 

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ビン・缶についての問題解消に有効なデポジット制、リターナブル使用には悲観的な意見もありました。しかし、ゴミ環境をここまで悪化させてしまったのは、現代を生きる私たちです。行政マンも企業マンも家庭に入れば皆、市民。立場を超えて循環型社会の構築に向け、社会構造を改変し、責任を持って努力せねば抜本的解決にはつながらない。

 

 

 

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