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そのような人体や生命についてこれから学び続ける喜びを実感すると共に、だからこそ厳しい学問が医学なのではないかと認識した。その意味で、今回の解剖学実習はやはり、私の中で医学への思いを強める体験になったと思う。解剖実習最終日、実習室から一歩踏み出す瞬間には、このような想いと共に、私の未来、医学の未来に向かって歩み出ていきたい。

 

解剖学実習を終えて

玉石順彦

 

解剖学実習を終わって、今私は誰もが医者になれる訳ではないんだなあと思っています。ある特別な能力を身に付けることが出来た人、そのような人だけが医者になれるのだと思いました。私が今考えるその特別な能力というのは四つあります。

一つ目は情報収集能力です。実際に困っている人、患者さんを前にして、その人が何に困っているのかを知らなければなりません。その人の話を聞く事がもっとも大事なことだと思います。いかにその人からうまく、正確に、余すことなくしかも迅速に話を聞き出すことができるか。

 

 

 

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