日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 教育 > 成果物情報

学生感想文集「解剖学実習を終えて」第21集

 事業名 篤志献体の普及啓蒙
 団体名 日本篤志献体協会 注目度注目度5


そうした巧みさを自ら作業することで実感し、目に焼き付けることが出来た。

そしてまた、この実習を通し、私は「死」というものに向き合わされたように思う。

実習初日にはその「死」の重みに圧倒され言葉少なになりがちであったが、毎日毎日黙祈を捧げ御遺体と対面し、御体に手を入れることにより、人間にとって避けられない「死」というものを、頭の中だけではなく、理解することが出来たと思う。「死」は実に重く、慣れ得ないものだが、これから医師を目指し医師として人と相対して行こうとする者が、どうしても受け入れなければならないものでもあろう。

さらに、深く気付かされたことがある。それは、一人の人間の重みである。諸器官一つ一つを剖出する度、そこには御遺体の「個」が感じられた。つまり、同じ人間は一人もいない、一人一人がかけがえのない人間だ、ということは、性格や考え方など内面的なことにのみならない。個体としての構造を含めたまるごと全体を指すのだ、ということを──それは当り前のことかもしれないのだが──強烈に理解させられた。解剖実習は私にとって、生命の重みを実感する機会にもなったのである。

実習を終え、それらをふり返ってみると、改めて得たものの多さ、大きさに驚く。最後にもう一度、御献体下さった方々とそして御遺族の方々に心から御礼を申し上げたい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
35位
(31,428成果物中)

成果物アクセス数
238,416

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年8月10日

関連する他の成果物

1.「献体とは」リーフレット
2.http://www.kentai.or.jp/
3.生活体験発表集録「誇りある青春」第21集
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から