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御遺体と対面させて頂いた日から一年余りがすぎましたが、この一年間は私達が医学生として一回り大きく成長した日々であったと思います。前田教授の「御遺体は師である。」という言葉を胸に、黙祷で始まり黙祷で終わる解剖実習では、机上の学問では得られないような貴重な教えを得ることができました。医学の知識だけでなく、人間の生命の神秘・尊さを教えて頂いたと思います。

実習を進めるにつれて医師になることの責任を改めて感じました。解剖という行為が、医学の道を志す私達のみに許されたものだからです。立派な医師になることが、御遺体を預けて下さった御遺志への何よりの恩返しだと思います。この気持ちを忘れずにこれからも勉学に精進していきたいと思います。

最後になりましたが、私達に貴重な経験の機会を与えて下さいました故人の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

師の命を

胸に刻んで

今日も行く

未来に向かい

翼広げて

 

いつまでも

忘れられない

あの方を

今日も心に

一歩前へ

 

 

 

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