WAVE国際港湾セミナー
北米西岸地域主要コンテナ港にみる管理・運営・物流方式の現状
1999年12月17日
講師:Dr.Jess Browning
アメリカ ワシントン大学
国際貿易、輸送、物流学科学科長
スライド2. WAVEセミナー
会場にお集まりの皆様、こんにちは。この度はWAVEの招聘により、私の妻とともに皆様の美しい国を訪れることができまして、大変うれしく思います。このような機会を実現して下さいました戸嶋理事長、並びに関係者の方々に深くお礼を申し上げます。世界中の港からお集まりになられた著名なる皆様方は、それぞれにご専門家であり、現在の私の心情は、聖歌隊に説教するバプティスト派の老牧師のようなものです。私が本日申し上げることに皆様がご精通していることはよく存じあげておりますし、また、私の話の多くについては皆様の方がより詳しくご説明できることかもしれません。本日は、北米西岸地域の港に対象を絞ってお話しさせていただきます。
スライド3. 紹介
本日のセミナーは、国際商取引とコンテナ港の挑戦、インターモーダル輸送システム、ロジスティクスとサプライ・チェーン運営、システムの考え方、北米西岸地域のコンテナターミナル運営についてお話させていただくつもりですが、時間が許せば、コンテナターミナルの設計における新しいコンセプトをご紹介したいと思います。
スライド4. 国際商取引とコンテナ港の挑戦
国際商取引と構造の変化は、世界中の多くの港や地域に影響を与えています。国際商取引の変化は、新しいテクノロジー、新しい管理方式、電子商取引、ジャスト・イン・タイムの製造方式、柔軟性にある製造、サプライチェーン、国際競争、国家の競争力、そして港の競争に見受けられます。
過去数十年の間に、世界はグローバル構造の夥しい変化に見舞われました。新しい経済国家の浮上、政治的境界線の変化、新しい貿易障壁や貿易機関の出現は、通信技術やコンピューター技術を伴って、世界貿易の急成長を促してきました。これらの新しいテクノロジーの統合は、私たちを通信技術の新時代へと導き、新しい貿易や輸送パターンの構築に寄与しております。