日本財団 図書館


海外招聘者共同研究

最終報告会 講演録

 

報告者 Dr. Browning

 

1999年12月22日(水)

15:30〜17:00

 

於:(財) 港湾空間高度化センター 大会議室

 

司会 それでは、始めさせていただきたいと思いますので、ブロウニングさん、よろしくお願いいたします。

ブロウニング 皆様、既にお手元にこういう紙があるかと思いますが、本日の発表の要旨をまとめたものです。本日のレポートの中で、今後、1月に提出するレポートの様式について、どのような形になるかというご説明を差し上げると共に、日本のそれぞれの西側地域の港を訪れた、その感想等を併せ、そして、今後の課題について、本日発表させていただきたいと思います。

まず、研究のアウトラインの中で、その目的ですが、今回の研究の目的は、日米におけるコンテナターミナルの整備、管理、そして運営方式について調べることが1つ目の目的になります。

その中で、一般的な問いというような形で取り上げたいことがあります。それは港湾運営の中で、どのような問題点が存在するのか、またはどのような面が困難であるのか、その辺を問いかけるような形で、取り上げていきたいと思います。更に、コンテナターミナルの運営の中で、その効率を高めていくために、どのような方法がとれるのか。更に、整備、そして、運営のコストを削減するために、ポートターミナルの運営をどのように再編成していけばいいのか。

このような問題を問いかける前に、その背景といたしましては、今、実際、国際的に貿易または交易が行われている中で、日本の港湾は、その順位が低下しつつあります。それはひとえに運営、また、整備のコストが高いからということに起因しております。現在、日本の政府及び運輸省は、このような規制あるいは制度を改革することによって、日本の港の競争性を高めていくような試みを持たれております。

その中で取り上げていきたい項目としまして、整備コスト、あるいは運営コストを下げるために、どのような新しいタイプの制度の調整が取り入れられることが必要になってくるのか。そして、どのようにして使いやすい港に変えていくことができるのであろうか。更に3つ目としましては、日本の港の中で、将来どこの港が中枢港としての役割を担っていくのか。あるいは地域的なハブ港としての役割を担っていくのか。

今回の研究の中で訪れた、更に研究中である対象の港としまして、まずは東京湾にあります、運輸省の二建の管轄であります横浜港、そして、五建の管轄であります、伊勢湾にあります名古屋港、そして、三建の管轄であります、大阪湾の神戸港、そして、四建の管轄であります下関、そして、九州の北部の地域であります、それぞれの港、更に、昨日短い訪問だったのですが東京港、以上、日本では、今挙げました6つの港を拠点に、今回の調査を進めております。

更に、北米の調査の対象とします、北米西海岸の港、シアトル、タコマ、ポートランド、オークランド、ロングビーチ、ロサンゼルス、そして、カナダのバンクーバー港。

今申し上げましたそれぞれの港の中で、これからご紹介します質問事項が問われていきます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION