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・全体システムは多様な個々のシステムと整合をはかる必要がある。その為に、国際的な標準化/共通化が重要となる。対象としては、海域情報、船内機器、船内LAN船陸通信、等のハード/ソフトがあげられる。

・標準化/共通化の為にも、積極的情報開示によるユーザ拡大が重要となる。港内・ターミナルさらには陸上輸送との連携を視野に入れる必要がある。

 

3.5.3 開発体制

 

以下に開発体制に関する提案を記す。

1] 前項に記した技術課題を解決するには課題にみあった開発の枠組みの策定が重要となる。

世界に通用するインテリジェント化の為には国際的な場での調整・協業が必要となる。「ドア to ドア物流」を対象とすれば関連業界・諸官庁との連携・協業が必要となる。連携・協業を円滑に進め開発の舵取り・実施・さらには実用化をはかる組識が必要である(例えば、自動車ITSを推進しているVERTIS)。

2] 研究の実施は開発項目毎に参加機関を公募し研究費用は国の支援と参加機関がシェアーするというやりかたが良いと考える。但し開発のタイムスパン、開発ターゲットのレベル、成果の運用はあらかじめ明確にしておくことが肝要である。

3] 開発段階から実用段階の過程では実証実験により有用性を広くPRするということが重要である。実証実験は、国や関連業界の予算支援・実施に関する協力・さらには広い分野からの評価と理解が必要となる。

4] 開発にあたっては下記も重要である。

。. ネーミング:例えば、海のITS? 、 … 船舶ITS? 、等

「. 海外とのJIP:特に標準化・共通化の観点から

」. 安全・環境に関わる部分の国研の先行研究

、. 普及に対する施策、インフラ整備(法制化、規制緩和といった施策面との連携のとれた開発)

 

 

 

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