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5) failure of initial fire extinction

6) escalation of fire

7) failure of intensive fire extinction

8) escalation of fire to other spaces

(3)リスク評価

潜在漏洩箇所の損傷状況や漏洩油の圧力等に加えて、着火源となる機器類及び火災探知装置や消火装置等との空間的な位置関係や個数を調査し、FTAとETAを使ってリスク評価を行った。事故の結果である火災規模を、火災発生せず、小規模火災、中規模火災、大規模火災の4つに分類し、その発生頻度を求めた。個々の潜在漏洩箇所毎に発生頻度を求め、火災規模毎に足し併せて1隻の貨物船の火災の発生頻度を求めた。ETAと検討結果を、それぞれ図2.3.2.2と表2.3.2.1に示す。

(4)リスク制御手段

リスク制御手段としては、可燃性油の漏洩防止、漏洩した可燃性油の着火防止、火災の早期発見、初期消火及び本格消火設備の拡充等が考えられる。FSAのStep3では、総括的且つ網羅的にこれらを検討する必要があるが、本研究では現在要求されている消火設備を基に基礎的な検討だけを行った。即ち、本研究ではリスク制御手段の効果の相対的な定量評価の一例として、煙感知器、可搬式消化器、固定式泡ノズル消化器を採り上げ、これらの数の増減により、火災発生頻度がどのように変化するかを感度解析を実施して検討した。

各区域の規則要求による安全設備の数、各規模の火災頻度及び影響度についてまとめたものの1例を表2.3.2.2に示す。また、それぞれの影響はETの該当する場所の分岐確率に影響するものと考えた。安全設備の配備数の変化による火災規模への影響は、図2.3.2.2の初期消火の分岐を左右するものであり、初期消火の成功が小規模火災で失敗が中・大規模火災となるため、影響度の正負の符合は逆になり、影響度の絶対値は正の相関性を有する傾向になるが、一般に、火災頻度の大きい区域において影響度の値は大きくなっている。安全設備の区域内の配備数の影響度は、固定式泡ノズル消火栓及び煙探知器が同レベルで高く、可搬式消化器は低いという傾向が得られた。

尚、影響度は、次式で評価している。

 

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