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海洋こどもエコクラブの活動(広島)

 

1. 結団式

 

6月20日、広島港湾合同庁舎において、会員65名、関係者50名が出席して、平成11年度「海洋こどもエコクラブ」の結団式が行われた。

代表の藤田ゆうこさん(小学校5年生)に会員証とクラブの帽子が手渡され、力強く宣誓。式後、巡視艇2隻で広島港内の汚染状況を見学した。

 

2. 活動状況

 

(1) 8月8日、「海洋こどもエコクラブ」会員・保護者等138名が参加し、広島湾の無人島「絵ノ島」の海辺で、生物観察や海浜清掃を行い、海洋の汚染状況や環境保全の大切さを学んだ。

参加者は、広島海上保安部の巡視艇など3隻に分乗して絵ノ島に向かい、島では8グループに分かれて、推進員やボランティアの指導で磯や浜辺で海藻、貝類の生息状況を観察した。これらの種類や量で生息地の汚染度をチェック表で調査した結果、「少し汚れた海」と判定された。透明度の調査では、広島港では1.8m、絵ノ島周辺では2.8mと少し良い結果が出た。

子供たちは、採取した海藻で標本作成に挑戦したり、ネイチャーゲーム等を行い、また、保護者には「父兄環境教室」が開かれ、漁協組合長、遠洋水産研究所職員による「海の汚染とカキ養殖、海の生態」について特別講義が行われた。

最後には、参加者全員で海岸清掃を行い、軽トラック2台分の空き缶・ペットボトル等を回収し、海洋環境教室を締めくくった。

 

(2) 8月30日、尾道市のしまなみ交流館で「瀬戸内海環境シンポジウム」(瀬戸内海沿岸13府県5政令市7中核都市で構成)が開催され、海洋こどもエコクラブが広島県代表として活動状況を発表した。

瀬戸内海の環境問題をテーマとしているシンポジウムには、広島・愛媛両県で瀬戸内海の環境保護活動に取り組む3小学校と1中学校、1団体が参加、この1団体に海洋こどもエコクラブが選ばれたものである。

海洋こどもエコクラブからは、中一の山田衣里さん、岩田実果さんの二人が広島湾の汚染状況、海岸に漂着するゴミ問題について発表した。

この後、広島、愛媛両県知事を囲んでパネルディスカッションが行われた。満員の約500名の聴衆は、発表や両県知事との討論を真剣に聞いていた。

 

3. 会員の感想

 

(1) 宮島水族館での海洋環境教室に参加して思ったこと(小六 谷川晃一)

 

僕は、初めて海洋環境教室に参加したけど自分が考えていたより楽しかった。

一番楽しかったことは、ペンギンにえさをあげたときだった。ペンギンにえさをあげたとき、そのまま飲み込んでいたので口を見ると歯がなかった。

 

 

 

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