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(3) 海洋環境保全コーナー

 

海上保安庁の協力を得て、巡視船の体験航海や一般航海にあわせて、海洋環境保全パネル展を開催したほか、各地で開催された環境フォーラムなどの各種環境保全行事において海洋環境保全コーナーを開設し、海洋環境保全思想の普及に努めた。

 

【いわて環境フォーラム'99】―宮古支部/宮古海上保安署―

6月15日、岩手県と宮古市などの主催により開催された「いわて環境フォーラム'99」にあわせて、海洋環境保全パネル展示コーナーを開設したところ、多数の市民が大いに関心を示していた。

フォーラムでは、青森大学教授でエッセイストの見城美枝子さんの基調講演「暮らしの中から見た環境問題」のほか、宮古市長らをパネリストに迎えてのパネルディスカッションなどが行われた。

会場には、一般受講者用に500席ほど設けられていたが、開場と同時に満席となり、立見席ができるほどで、市民らの関心の高さがうかがえた。

(東北地区会誌「なりはま 第5号」より抜粋)

 

【横浜開港祭】―関東地方本部・横浜支部/第三管区海上保安本部・横浜海上保安部―

5月29日、30日、6月2日に開催された「第18回横浜開港祭」に、今年も海洋環境コーナーを出展し、関東地区・清水寛枝統括推進員の協力を得て「南の島の貝がら博物館」を開設したほか、横浜地区・加藤登推進員と山口秀夫推進員からの参加を得て、実験教室等を設置した。ブースは、他の官庁ブースを大きく引き離す来場者で賑わい、うれしい悲鳴をあげての出展となった。

来場者の中には、「今年もがんばってください」「また来ました、よろしく」と声をかけてくれる人が多数おり、リピーターに話をお聞きしたところ、「昨年子供が実験教室で食べ残しや飲み残しが海を汚していることを教わり、食べ物を残さなくなりました」等の話が聞け、啓発活動の成果を確認することができた。

(関東地区会誌「かんきょう VOL.9」より抜粋)

 

【海洋環境保全コーナー】―徳島支部/小松島海上保安部日和佐分室―

海部郡日和佐町のうみがめ博物館カレッタ内には、「海洋環境保全コーナー」として海洋環境保全パネル展を常設している。

同コーナーのパネルは、随時、展示内容を更新し、今年6月には、ロシアのタンカー「ナホトカ号」をメインに「漂着ゴミ」「廃棄物の投棄」などの展示を行った。パネルには、簡単な説明書きを添えるとともに、パネル前面のガラスケースには、ナホトカ号から漏れ出した重油をあわせて展示した。

多数の来館者の中には、「海の汚れは、自治体・企業・個人が力を合わせなければなくならないと思う。個人として、今後、生活排水に気をつけ、海を汚さないよう心掛けたい」との声も聞かれた。

 

 

 

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