海洋環境保全推進員連絡会議に出席して
広島地区・統括海洋環境保全推進員 成清正人
今年も、各地区の海洋環境保全推進員連絡会議のおかげで、各地区の推進員の皆さんや海上保安部署の皆さんのお元気なお顔を拝見することができ、大変嬉しく思っております。
残念ながら、日程がダブっていたため、福山・高松・新居浜地区の皆さんにはお会いすることができませんでしたが、各地区の皆さんが活発に活動していらっしゃることは、年々、会議に望まれる皆さんの目がだんだんと真剣さを増してきて、ご意見もだんだんと活発になってまいりました。
また、皆さんのご意見のように、海が徐々にではありますがきれいになってきたことも、また事実だと喜んでおります。それ故、私も皆さんと同様に活動に張り合いができてきたところです。
今年も、顕著な活動の幾つかを皆さんにご紹介することにいたしますと、
○海洋子供エコクラブの育成に熱心な活動をされている方々
○海域で定期的に採水調査を続けられている方
○最後の操業時に底引き網に入ったゴミを海に捨てないで持ち帰る運動を始めようとしている方
○釣り舟のゴミの持ち帰り運動をなさっている方
○海洋子供エコクラブを作ろうとされている方
等々、数多くのご意見を心強く聞かせていただきました。
また、要望事項としては、
○環境教育のための資料を配布してほしい(過疎地の場合、自分で作った資料を使って啓蒙すると、うるさい人だといわれて活動しにくいが、中央で作った資料の場合は、そのような問題が起きない)
○小さな行事参加バッジを配布してほしい(海岸清掃や環境教室に参加した子供にその都度配布すれば、張り合いもうまれて良い結果が出る)
○子供に対する環境教育用アニメビデオが欲しいが、紙芝居でも有効かと思われる
などの意見があり、私も同様に思っております。
なんとか、私たち推進員の活動がより効果を上げられるよう努力したいと思っております。
なお、これからの環境教育は、
『環境を美しくすることは、お金儲けになるんだ』と、親たちに気づかせないと駄目だ。その例は、戦後の京都を見れば分かる。
との意見もありました。
この話は、ちょっと聞くとなんだか悲しいような気はしますが、最近の大学生たちは、『福祉ではもう食べていかれない。これからは環境問題だ』と考えて環境関係に職業を選択する人が多くなってきたと聞きましたが、このことからも、大いに期待してよいのかもしれません。
夏の真っ盛りで、推進員の皆さんは、クリーンアップや指導啓蒙にお忙しいこととは思いますが、この地道な私たちの活動を理解してくれる人たちが後に続いてくれることを信じてがんばることにいたしましょう。
どうぞ、お体に十分お気をつけられまして、また、秋のブロック会議の際、お元気なお顔と、活発なご意見で、頼りない統括推進員のお尻をひっぱたいてください。
(広島地区会誌「モニターネットワーク第34号」より抜粋)