第5章 神戸港湾地域におけるリサイクル拠点整備
5-1 リサイクル拠点整備の内容
(1) リサイクル施設選定の基本的考え方
都市で人々が生活し、産業が持続的に発展するためには、人々の生活によって発生する廃棄物や産業活動によって発生する廃棄物を効率良く収集・処分するだけではなく、廃棄物の排出そのものを減らす(Reduce)努力や、使用済み製品から使えるものを再使用する(Reuse)こと、さらに廃棄物の中から資源として取り出せるものを回収して製造工程に戻す(Recycle)ことの3Rを推進して「循環型経済システムの構築」が求められていることは、すでに繰り返し述べてきた。この3Rを実践するのに必要なインフラを持つことが、都市の持続的発展にとって必須の要件であるとの基本認識に立ち、関西圏における必要インフラは何かという視点から、神戸港湾地域のリサイクル拠点整備を考えることが重要である。特に人口密集度の高い、首都圏、中部圏、関西圏では、全国の他都市圏にも増して、必要インフラ整備の基本計画を策定することが急務である。今回の検討は、神戸港湾地域が関西地域の地理的な中心位置にもあり、すでに実績としては関西地域のみならず中国・四国地方を含めた広域物流の中心でもあったことから、中国・四国を含めた広域での3R実践のモデル地域として、神戸港湾地域を例にとって、3R実践のためのインフラ整備案を考えることにする。