設備投資9.5億円のうち、50%は通産省のエコタウン事業から、2.5%は北九州市から補助金を受けており、実際の投資額は4億円である。1500台/月が採算ラインで再生品の総販売額は2.5万円/台〜3万円程度である。スクラップ価格が低迷しているので、部品リユースに力を入れている。販売ネットワーク(NGPグループ)に加入し、部品在庫情報をネット上に流しているので、中古部品はすぐ売れてしまうとのことである。
こうした、大規模の解体事業を行うにあたっては、地域の小規模解体事業者との間にトラブルは生じなかったかとの質問に対して、「これまでの解体処理事業に比して圧倒的な効率の高さ、土壌・大気汚染等の恐れのある物質の徹底した回収、スクラップ品質の管理、シュレッダーダストの無排出、高いリサイクル率、新しい販売ネットの仕組みなど、これからの廃自動車処理の進むべき方向を示していることで、既存事業者への良い刺激となり、トラブルは一切起こらなかった。」とのこと。隣地のリサイクル団地には、市内の処理事業者30数社のうち10社が進出を決めており、通産省や自動車業界の高いリサイクル率目標に対して、処理事業者が体質改善を行って行く上での指導的役割を担っている。
同社は、地域内外の事業者や地方公共団体の関係者等に対して処理技術の開示や工場見学など非常にオープンに対応しており、この業界のトップを走っているとの自負と循環型経済の担い手として処理業界全体が体質改善し、品質の良い再生材料を供給するネットワークを育てて行くていくべきとの広い視野に立った度量の大きさを示している。