4-3 廃OA機器処理施設
北九州市響灘エコタウン内にある(株)リサイクルテックを例にとって紹介する。
【(株)リサイクルテックの概要】
1]所在地:北九州市若松区響町1丁目62-1
2]資本金:3,000万円
3]会社設立:平成10年12月 操業開始 : 平成11年4月
4]株主:新菱(三菱化学子会社)、リコー
5]従業員数:20人(正社員6人、パート14人)
6]敷地面積:4,000m2 建屋面積:約1,000m2 借地料:50万円/4,000m2・月
【事業概要】
従来、シュレッダーで粉砕後、金属分を回収していたものから、本工場では、丁寧に手分解して、部品リユース、プラスチック分別、金属分回収を行う工程を採用し、リコーのコピー機を中心に170トン/月(台数換算ではほぼ3,000台/月、年換算約2,000トン/年)の処理を行っている。一部、他社コピー機、パソコンの処理も行っている。リサイクル率はケーブルなどの処理委託先まで入れてカウントし、95%以上を達成している。手分解のため人件費比率が高く、利益はほとんどないが、分解効率のよいシステムを考えて、コストを下げて行きたいとしている。現在の処理量は1直の処理量であり、2直で2倍、同敷地内で設備増強すれば9倍までの増産が可能とのこと。
リコーは全国に6ヶ所のリサイクル拠点を持ち、それらを中心に回収ルートを構築して廃コピー機のほぼ100%回収を行っている。九州地域は鳥栖に配送センターがあり、リースバックされたコピー機がリコーの運送会社によってリサイクルテックに持ちこまれ、処理委託される。回収のテリトリーは九州一円と広島以西、沖縄である。再生品等で関東まで運搬する場合もあり、主にJR貨物を利用している。リコーのコピー機シェアは約30%で、他にはゼロックス、キャノン等があり、他社のものも処理している。委託処理費用は明らかにされなかったが、従来のシュレッダー処理が10円/kg程度であるのに対し、数倍のオーダーになるとしている。
種類別に回収されたプラスチックはリコーが引取り、マテリアルリサイクルされる。引き取り価格は市場価格より高値で引取ってもらっており、リコーのリサイクルへの意識の高さが示されている。分解物には有料の処理委託部分もあり、再生品の売上げはトータルでマイナスとなり、処理委託料収入のみで成り立っている形になる。
北九州市響灘エコタウンに立地した理由としては、エコタウンと認定された地域で、進出にあたって行政のサポートが受けやすく、住民居住区とも離れており進出しやすかった点とエコタウン事業での補助金が受けられるのも大きな魅力であったとしている。