(2) 酸素放出速度(純光合成速度)
実験水中の溶存酸素はアマモ、アナアオサの酸素放出により、時間に比例して増加する。したがって、実験開始と終了時の酸素の濃度差に実験水量を乗じ、これを実験時間で除すことによって純光合成速度(みかけの光合成速度)を求めることができる。
アマモ、アナアオサ単位重量当たりの純光合成速度は次式によって求められる。
F={(Ct-Co)・V}/t/W………(3)
F:アマモ、アナアオサ単位重量当たりの純光合成速度
Co:実験区における実験開始時の溶存酸素量
Ct:実験区におけるt分経過後の溶存酸素量
V:実験水量
t:実験時間
W:実験区におけるアマモ、アナアオサの重量
ここで、各実験区における物質濃度(Ct、Co)は図-6.2に示した近似式C=a・t+bによって求められる。このため、(3)式は次式のようになる。
F={(a・t)・V}/t/W
=a・V/W………(4)
a:実験区における近似式係数
そこで、(4)式に基づきアマモ、アナアオサの純光合成速度の算出を行った。算出結果を表-6.2に示す。
この結果、アマモの純光合成速度は湿重量当たりで1.93mg/g/hr、乾重量当たりで22.37mg/g/hrと算出された。
また、アナアオサの純光合成速度は、湿重量当たりで1.33mg/g/hr、乾重量当たりで8.74mg/g/hrと算出された。