4.2 冬季調査
1) 水質調査
潟湖内と水道部の水質の水平分布を図-4.14、経時変化を図-4.15に示す。
表層水温の水平分布をみると、満潮時は4.21〜9.16℃の範囲であり、潟湖の奥部(南部)ほど低く、潟湖の北部で高かった。干潮時も満潮時と同様の傾向がみられたが、範囲は7.65〜8.88℃で、その差は小さかった。
表層の塩分についてみると、満潮時には潟湖南部のSt.7で12.97と最も低く、潟湖の北部から水道部にかけて高い傾向にあった。干潮時には潟湖の中央部のSt.5で26.57と低かった他は28.15〜30.33の間であった。
表層のDOについてみると、満潮時は9.30〜11.60mg/Lの範囲で、St.1と7で若干高かった。干潮時は9.40〜11.20mg/Lの範囲で、潟湖の奥部のSt.7で若干低かった。
窒素についてみると、T-Nは満潮時に潟湖奥部のSt.7と宇多川河口付近のSt.4で609、444μg/Lと高く、その他の調査点では189〜244μg/Lの間であった。干潮時にはSt.5と7でそれぞれ405、436μg/Lと高く、その他の調査点では246〜334μg/Lであった。NH4-Nは満潮時には奥部のSt.7で117.8μg/Lと最も高く、干潮時は中央部〜奥部にかけて若干高い傾向がみられた。NO3-Nは満潮時にはSt.4と7で360.6、393.4μg/Lと高く、干潮時には逆にSt.4と7で他の調査点より若干低い傾向がみられた。NO2-Nの値は満潮時にSt.7で最も高く、干潮時には潟湖の北西部(St.1、3、5)で若干値が高かった。DINでみると、満潮時にはSt.4と7で値が高く、干潮時には潟湖の北西部(St.1、3、5)で高い傾向がみられた。
リンについてみると、T-Pはどちらの調査時にも潟湖の奥部で高い傾向にあり、値は干潮時のSt.7で84.6μg/Lと最も高かった。PO4-Pの値も奥部で高い傾向にあり満潮時のSt.7で14.1μg/Lと最も高かった。また、満潮時のSt.4では2.8μg/Lと最も低かった。
潟湖内の経時変化についてみると、窒素はSt.4と7以外は全ての項目で満潮から干潮にかけて増加する傾向を示した。また、St.4ではNH4-N以外の項目、ST.7では全ての項目が逆に減少する傾向を示した。リンについてみると、ほとんどの調査点では変化がみられなかったが、St.7はT-Nが増加、St.4ではPO4-Pが若干ではあるが増加する傾向を示した。