発生日時 平成10年5月 木曜日 午前11時38分頃
発生場所 自社工場 敷地内
従事作業 ガス切断作業中、倒れたクレーンの下敷きになる。
被災者 溶断工 58歳(経験15年) 脳挫傷により死亡
発生状況 150tクローラークレーンでマグネット(自重20t)をAからBへ移動するため吊り作業をしていた。フックに吊り輸を掛け、マグネットを吊って後進にて移動。次に前進するためレバーを入れ前進。その時ブーム左側取付の油圧シリンダーピンが引っ込み取付け部が外れた。場所が右に傾斜していたため荷の重さでブームが右に傾き、ブーム右側の取付け部が折れ脱落。ガス切断作業中だった本人が下敷きになった。
原因
1]クレーンのボトムムーブを取付けているシリンダーピンの操作レバーが、通常は中立の位置になければならないのが抜けの状態になっていた。
2]操作レバーにレバーロック及び保護カバーが付いてなかった。
3]シリンダーピンが腐食していた。
対策
1]日常点検、月例点検をクレーン協会の点検用紙に基づき実施。
2]重機オペレーターの再教育。